間近から眺める富士山は肌が違います
間近から富士山を眺めるようになって、作品そのものも変わってきたそうで、そんな変化をご自分でも楽しんでいるようです。 「この距離から眺める富士山は肌が違いますね。迫力があるんですよ。雪が解けて農鳥が姿を現す時や、初雪の時など、富士の四季折々の変化を細かく描写できるんですよね。それに若い頃、山岳写真は山と同じ高さから見るものだと思っていましたが、こちらに来てからは湖畔と裾をひいた富士山を下から眺めるのもまた素晴らしいものだと実感しました。富士山を見る視点も広がりましたね」と富士山の新たな魅力にも出会えたようです。
地元に恩返しできるような作品を残していきたい
最近は埼玉や千葉など近県から写真仲間がバスでやってくるそうで、仲間に撮影スポットを案内することも多いとか。「自分も楽しみながら、みんなにも楽しんでもらえるのがうれしいですね。それにみんなにこの町のよさを知ってもらう機会にもなればと思っています。お世話になっている町ですからね、これからは写真も地元に恩返しできるような作品を残していきたいと思います」
富士河口湖町での新たな生活は、富士山が間近にある幸せはもちろん、奥様と2人で過ごす優しい時間や地域とのふれあいなど、たくさんの大切なものをもたらしてくれたようです。