お話をうかがったのは、2007年春に富士河口湖町に移り住んだ塩谷さんご夫婦。富士山に魅せられ、30年以上にわたりその姿を撮り続けている写真家のご主人塩谷範貞さんはこちらに移り住んで夫婦2人で過ごす時間が増えたとおっしゃっています。そんなご夫婦のご自宅を訪ねました。
朝4時、目が覚めると真っ先に向かうのは、富士山を臨む奥座敷。カーテンを開けると、目の前に広がる雄大な富士。1日は、その富士の姿を眺めることから始まります。
水も空気もおいしいのがいいですよね
写真家の塩谷範貞さんが、奥様のはつ江さんとともに南伊豆から富士河口湖町に移り住んできたのは1年ほど前。富士山に魅せられ、30年以上にわたりその姿を撮り続けている範貞さんにとって、富士の麓への移住はかねてからの願いで、2007年の春にこの町に越してきました。 「毎日自宅から富士山を眺められるというのは、本当に幸せですね。富士山の撮影をするために年に何回もこの辺りに滞在してきましたが、やはり生活の中に富士山があるというのは素晴らしいですね。それにこの辺は山中湖にも忍野にも近くて立地条件がよく、商店街も充実しているので暮らしやすいのも気に入っています。何といっても水も空気もおいしいのがいいですよね」
夫婦2人で過ごす時間が増えましたよ
「気象とともに富士山を撮ることが私の信念です」という範貞さんは、毎日、日の出前に自宅から富士山を眺め、その日の天候や富士山の様子を見ながら撮影スケジュールを決めるのが日課。天気のいい日は颯爽と撮影に出掛けていきます。 撮影は車でももちろん、時には自転車で散歩がてら出掛けることもあるそうで、そんな地元ならではの気軽さも気に入っている様子。 こちらに移り住んでからは、奥様も一緒に撮影について歩くことが多くなったそうで、「2人で過ごす時間がぐんと増えましたよ。雪の日にちょっと高いところに登ったりすると、『そんな所に上がって、お父さん、危ないからやめてください』なんてすぐに言われますけど、同じことに関心を持って一緒に楽しめるというのはいいものですよ」と少し照れた表情で話してくれました。